今回も台湾グルメツアーの続きを書きたいと思います。
ですが、その前に。
実は、台湾には大きく分けて4つの民族グループがあることをご存知でしょうか??
皆、台湾に住む台湾人であることに変わりはないのですが、実は様々なルーツの方がいるのです。
以下で簡単にご紹介させていただきます。
①ホーロー人
台湾で最も多いのがこのグループです。1600年代初頭に中国大陸の福建省からやってきたのがルーツとされています。台湾語(中国語でなく) は福建省で使用されている閩南語から派生した言語だそうです。
②客家人
ルーツは中国ですが、東南アジアや台湾にも多くの方が移住しています。台湾には18世紀に移住をした方です。勤勉な気質や教育を重視する文化があり、社会的に成功をされている方が多いと言われています。
李登輝元総統や、蔡英文総統などが代表例です。
ちなみにシンガポールのリー・クアンユー初代首相も、客家民族です。
③外省人
第二次世界大戦以降に中国大陸から台湾に移住をした方たちです。馬英九前総統や歌手のテレサテンさん、鴻海の郭台銘董事長などは日本でも知られているかと思います。
④原住民
多様な民族(政府認定で16民族)が暮らしており、台湾に最も古くから暮らしていた方たちです。恐らく日本で最も有名なのは、プロ野球読売ジャイアンツの陽岱鋼選手でしょう。陽選手は原住民の中で最も人口が多い台湾東部のアミ族です。
今では「台湾人」としての共通の意識を持ちながらも、それぞれのアイデンティティーを持って暮らしています。台湾に住んでみると民族グループごとの文化の違いを感じる機会も多く、食べ物の文化でもそれぞれ独自のものがあります。
例えば、今では台湾料理として有名な牛肉面も、もともとは外省人が大陸から台湾に持ち込んだものなのです。
さて、実はここからが本題です。
今回は客家料理を食べに行ってきました、ということが書きたかったのです!
【広東客家小館】
台北駅より歩いて1分、狭い路地にあるお店ですが、いつも人気のこのお店。
いつか行きたいと思っていましたがやっと行くことが出来ました。
ひっそりとした店構えですが、いつも満席です。
濃いニンニクソースとパクチーのアクセントがお酒に合う一品です。
このお店の名物。豚の大腸をしょうがと唐辛子と酢で炒めた料理です。
牛肉とネギのピリ辛炒め。食欲をそそります。
烏骨鶏。
生姜ソースと相性ばっちりです。
客家料理の特徴はニンニクや香辛料が多く使われており、しっかりした味付けだということです。
それは、働き者の客家人がスタミナをつけるためにできたものだと聞きました。
台湾にお越しになった際には文化の違いも意識してみると、
いろんな美味しいものに出会えるかもしれません。
みよし