広島・萩の研修旅行に行ってまいりました!

11月10日(木)~12日(土)の三日間、広島・萩の研修旅行に行ってまいりました!

今回の研修旅行のテーマはずばり「志を立てて、以って万事の源となす」です。

入社2~3年目のフレッシュな社員を中心とした39名で、広島で平和を学び、
萩では吉田松陰先生の意思を感じ、サンフロマンの必須アイテム「志」を確立すべく、
仲間とともに自らの使命を真正面から考える旅となりました。

 

それでは、濃密な三日間の振り返りをご紹介いたします。

 


【1日目】~広島~

6:20 羽田空港集合

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気流の関係から、いきなり30分遅れての広島空港到着。

この秋いちばんの冷え込みで思いのほか寒い広島に、一同びっくり。

バスの中で、岸幹事長のメッセージ発信から、研修旅行スタート!image2


「あなたの志はなんですか」

即答できる人は少ない、難しい問いかけです。

だからこそ、考えて欲しいのです。

幕末の動乱期から第二次世界大戦、現代に至るまでの歴史を自ら歩き、学び、

限りある命の使い方を考え、考え、考えて欲しい。

旅の目的とは単に見たことがない景色や新たな文化に触れることではなく、

これらの非日常を実際に体験することで五感が刺激され、感動を生じ、

結果、心を発動させることにあります。

そして一人ひとりの志を確立することが今回の研修旅行の目的です。


幹事団の想いが参画者に届き、旅の目的が明確になったところで、

まずは呉港へ、博物館を横目に急いでチャーター便に乗船。image3


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大きな船がビルのように作られていました。


最初に訪れたのは、江田島の旧海軍兵学校です。

OBの方やOBのご家族等、たくさんの方が見学に来ていらっしゃいました。image5


海上自衛隊OBのガイドさんが昔の訓練の様子を教えてくださいました。

もともとは築地にあった兵学校でしたが、華やかなネオンを避けて、

学生たちが集中して訓練に望むことができるうえ、

また瀬戸内の穏やかな波が最初の訓練にはぴったりの

江田島へ移動してきたそうです。


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広大な敷地のなかに荘厳な建物がたくさんあり、

日本開国以来、海軍に名を残した名将の偉業を学ぶことができました。


広島 (2)

現役の海上自衛官と幹部候補生も数多く働いていらっしゃいました。

背筋が伸びてかっこいいですね。

今でも私たち国民のためストイックに訓練くださっていること、

普段はなかなか自覚しづらいことですが、有り難いことです。


そして呉港から広島市内へ。

営業マンならいつもどおりのハイスピードで

バスの中でお弁当をいただきながら移動し、

午後からは被爆者の方の講話を拝聴しました。

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歴史上の事実として広島のことは知っていたつもりでも、

実際に体験された方のお話を直接に伺うと、

やはり胸に迫るものが違います。

戦後71年を迎え、ご本人の体験を語っていただけること自体が

とても貴重なことです。

メッセージを受け取った一人ひとりがどう咀嚼し、何を為していくのか

真剣に考えさせていただきました。


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講話を拝聴した後は、平和記念公園・平和記念資料館を見学させていただきました。

一人ひとりが平和への想いを馳せます。


 

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修学旅行生のみならず、外国人観光客の方も大勢いらっしゃり、

皆さん真剣に展示に見入っていたことが印象的でした。


続いて、広島県二つ目の世界遺産をたずねました。

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美しい神の島。宮島です。


今では観光地として賑わいを見せています。

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ご朱印帳をわすれてしまい、ちょっと残念そうな岸幹事長。


ちょうど夕方にさしかかり、ライトアップされた厳島神社は幻想的でした。image14

これは!同期なんかより恋人と来たかったやつ!!


なんて思いつつ色気より食い気なレディースは

名物揚げもみじ饅頭を堪能しました。

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そして広島の夜は豪華牡蠣づくしをいただきながら、

一日の学びを語り合いました。

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【2日目】~萩~

研修旅行2日目は、山口県萩市への移動から始まります。

バスの中でも時間を有効活用すべく、

吉田松陰先生と高杉晋作の交流を描いたドラマ「蒼天の夢」を鑑賞しました。

松陰先生の崇高な姿と親子の情に、思わず涙する人も。

「人は皆、もともと善の心をもっている」

「もし呼びかけても応えてもらえないとしたら、それは呼びかけが足りないのだ」

という松陰先生のお言葉は、身に沁みるものがありました。

萩への想いを高めながら、とうとう到着!


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松陰神社の石碑は、吉田松陰先生ご自身の遺稿から文字を抜き出したものだそうです。

右上がりのクセの強い文字は、前しか見ていない

何度挫折しても好奇心をもって挑戦し続けた先生の人柄を

そのまま顕していますね。


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ガイドさんに史跡の説明を伺い、明治維新胎動の地となった

萩の志士たちの志を学びます。


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萩の町には、江戸の景色が残っています。


隣にはまだ松下村塾の生徒が住んでいそうな雰囲気のなか、

当時に想いを馳せながら散策を楽しむことができました。image22


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萩藩校明倫館には、あの高杉晋作や木戸孝允、

坂本龍馬も稽古したとされる剣道場がきれいに残っています。

竹刀を構えれば、気分は維新の志士!かっこいいですね。


旧小学校は木造で、なんと一昨年まで使用していましたが、

老朽化のためリニューアル中でした。

観光センターやレストランに生まれ変わるとのこと。

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古いものを大事にする心があるからこそ補修して長く使っていくという考え方は

当社のリプランニング事業にも通ずるところがあります。


白い壁に夏みかんが覆いかぶさっているのが、明治以降の萩の原風景だそうで、

仮囲いにも可愛い夏みかんの絵が描いてありました。

古いものを大切にして引き継いでいく、こだわりを感じます。

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午前午後に及ぶツアーの後には、班行動です。

自転車や遊覧船など、それぞれに萩の城下町を感じる行程を組みました。image27


それにしても、のどかで穏やかな、決して大きくない町でありながら

数多くの偉人を輩出している萩。

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志士たちの育った町で空気を吸い、景色を感じ、

萩博物館・萩城跡・城下町をめぐりました。


2日目の宿は萩本陣です。

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二日間を踏まえて何を感じたか、自分の志は何か、

皆の前で発表し合い、熱く語り合う場となりました。

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五感で萩を感じ、真剣に志について考えたという参画者の言葉に、

さらに熱いフィードバックをする平井副幹事長でした。image33


【3日目】~萩~長府~門司~

研修旅行3日目は、早朝7時から始まりました。

班ごとに、自転車や徒歩で萩の町を散策します。


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朝の菊が浜。

澄んだ空気と柔らかな光がとても美しいですね。


幹事団は改めて松陰神社へ。

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冴え冴えとした空気のなか、心を鎮めてじっくりとお参りをしました。

おみくじには、松陰先生の有り難いお言葉が。

大吉も二人でました。大切にお財布にしまっています。


朝早くの神社参拝なんて私たちだけしかいないのでは、と思っていたのですが、

意外にも現地では7時からのお客さんのために朝から掃き掃除をしてらっしゃいました。

世界遺産に認定され、観光地として萩の認知度が急上昇している証拠です。

町中では自動販売機もガソリンスタンドも茶色に統一され

景観を守る意識の高まりも感じられました。

今後、観光都市としてますます萩の人気が高まっていくことが期待されます。


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萩の名物がたくさん選べる豪華な朝ごはんを食べ終えると、

いよいよ萩を出発。


私たち幹事団は、少しの移動も無駄にはしません!

バスの中では昨夜に引き続き、これまでの行程で感じたこと、

自らの志について熱く語っていただきました。

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この圧倒的な絶対的積極!! 熱海ではありませんよ!


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素晴らしいご発表をいただきました宮野社員には、

幹事から「あなたの志はなんですか。」シャツをプレゼント!

おそろいをこんなに喜んでくれて、こちらこそありがとうございます。


長府に到着。

ガイドさんに当時のエピソードをうかがいなから、

高杉晋作決起の地 功山寺を辿ります。

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高杉晋作率いる奇兵隊の若者たちは、

功山寺の門柱を刀で切りつけ、はやる気持ちをおさえつけていたそうです。


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道すがらガイドさんが「吉田松陰」という唱歌を歌ってくださいました。

地元の方にとって、吉田松陰先生や高杉晋作は、

生活になじんだ身近な存在のようです。


関門海峡を渡ると、あっという間に九州へ。

昭和6年に建築された九州最古の木造建築である三宜楼さんにて

ふく料理をいただきました。

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後から聞いた話では、養殖のフク刺しは葉脈のようなスジがありますが、

天然のフク刺しにはそれがなく、真っ白で透明なのだとか。

参画者のほとんどが人生で初めてのフク体験でしたので

白く透き通るフクの旨みに感動の嵐でした!

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かつては門司港トップ3と謳われた由緒正しい料亭ですが、

時代の流れで一時は売却・解体のおそれもあったそうです。

しかし、それを聞いた地元の有志が「三宜楼を保存する会」を結成し、

保存補修工事を経て現在の美しい姿が残っています。

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かつては芸者さんが舞を披露したという舞台で、記念撮影。

お食事処以外にも、三階建ての内部空間を見学可能で、

木造ならではの温かみと、繊細なデザインの美しさを堪能することができました。


さてお腹が満たされ、最後に訪れたのは、門司港です。

明治からのモダンな建物が数多く残る門司は、

志士たちの創った世が発展していった様を見せてくれます。image46

旧門司税関や旧三井門司倶楽部など、

当時の趣そのままの建物を見学することができました。


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最後に、門司港レトロ展望室から港を一望し、夕焼けを堪能。

心が洗われます。


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そして21時半頃、無事に羽田へ帰ってまいりました!


山田常務の言葉で締め、あ、幹事長を胴上げし損ないました・・・が、

拍手でしっかり締まっていましたよ!

 

本研修は、若いメンバーを中心として

広島、萩、長府そして北九州をめぐり、

戦争しか知らずに亡くなっていった広島の子供たち、

国を守るため立ち上がり、道半ばにして亡くなっていった長州の志士たちの

想いを感じる旅でもありました。

平和で豊かな国に暮らす私たちには、

彼らに恥ずかしくない生き方をしていく務めがあります。

幸いなことに、私たちは仕事を通して

周囲の皆様の役に立たせていただく機会をいただいています。

この三日間で感じた想いを咀嚼し、血肉としていくことで

それぞれが自らの志を見つけ、成長の礎としていけること

そしてますますお客様のお役に立つサンフロマンとなっていくことを

心より願っております。

 

最後になりましたが、本研修を支えてくださいました社内外の皆様、

各地で親身に教えてくださったガイドの皆様、

特に広交観光の運転手様とバスガイドの土井様、

献身的なお力添えに何度も助けていただき、

おもてなしの心を学ばせていただきました。

誠にありがとうございました!

 

広島・萩幹事団一同