ジロリアンの夏

あっ、暑い・・・梅雨が明け、今年も暑い夏がやってきた。
外回りの途中で昼食を摂る際、出来るだけ涼しいところで胃の負担が軽い食事を選びたくなる。

しかし、ラーメン・フリークの私としてはこの時期こそ熱いラーメン。

 

つけ麺や冷やし中華に逃げることなく、
汗まみれになりながら熱いラーメンをワシワシ食べることが夏を乗り切る秘訣と考える。

 

30年食べ続けている「ラーメン二郎」。

三田に1店舗しかなかった二郎が今や直系で35店舗程度、インスパイヤ系を合わせると70店舗を超える勢力になってきた。

現在、私のようなジロリアンは100万人程度存在すると言われるが、
これは都心部の男性の5人に一人の割合である!

 

30年前は「大ダブル野菜カラカラ脂ニンニク
(※大盛り・チャーシュー2倍・野菜2倍・醤油ダレ増し・背脂増し・ニンニク大盛り)」を
軽く平らげていたのだが、

現在は「小ブタ(※普通のシャーシュー麺)」止まり。

 

ひたすら腹を一杯にする為だけに食していた青春時代を懐かしみながら、
増加中のインスパイヤ系のお店を探し、二郎の変化を楽しんでいる。

 

駒込の「あかつき」、神田の「七琉門(ナルト)」、雪谷大塚から渋谷に移転した「526(こじろう)」等、工夫を凝らした美味い店は多いが、最近のお気に入りは、赤坂の「みのる」だ。


 

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店主は千住大橋の二郎で修行し6月6日に独立オープンした。
インスパイヤ系というよりは、二郎の名を冠していないが見た目は二郎そのものである。
「豚ラーメン880円」


 

110707_05_02赤坂という土地柄か、店も味も洗練されている。
味は本店より少々辛口なので、卓上の辛目ダレは入れなくてもOK。
丁寧に盛り付けられたモヤシとキャベツの山の裾野に横たわる4枚の大きなチャーシューが食欲をそそる。


110707_05_03このチャーシューを辛目のスープに絡め、野菜と麺とともにワシワシ食す。
美味い!
脇目も振らず、一心不乱に食す。汗まみれになりながらワシワシ食す!

 

 

 

 
食べ終わった後は、ドンブリ類を全てカウンター台に上げ、

机を布巾で綺麗に拭くのがジロリアンのエチケットである。

 

この一連の行為はジロリアンにとって、二郎は修行の場であるという考え方に基く。

 

あまり知られていないが、二郎には六か条からなる社訓が存在する。
読み込むと、なかなか奥が深いので以下に紹介する。

 

 

一、清く正しく美しく、散歩に読書にニコニコ貯金、週末は釣り、ゴルフ、写経
二、世のため人のため社会のため
三、Love&Peace&Togetherness
四、ごめんなさい、ひとこと言えるその勇気
五、味の乱れは心の乱れ、心の乱れは家庭の乱れ、家庭の乱れは社会の乱れ、
社会の乱れは国の乱れ、国の乱れは宇宙の乱れ
六、ニンニク入れますか?

 

 

最後に、二郎を深く知りたい人のための参考文献を記す。
「ラーメン二郎に学ぶ経営学」ジロリアン・経営学者:牧田幸裕著(東洋経済新報社)
注:牧田氏は京都大学出身で、現在は信州大学の准教授。

 

この夏も二郎を食べまくり、元気に頑張るぞ!

(いちろう)

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