「どうすればいいのか?」
仕事をしていれば、問題、課題にぶつかった時、
誰しもが自分に問いかけた事のある言葉だと思います。
また、最近(私もそうですが)ゆとり教育の影響で、根性がない人が増えたとか、
スマホが普及し、誰でもいつでもインターネットを利用できる環境となったことで、
調べる作業は多くなったものの、自分で考える、自分の考えを持てる人が減ってきたように思います。
仕事とは、お客様のニーズに耳を傾け、お客様のお役に立つために問題・課題を解決することです。
問題・課題の解決は、ネットで調べたってでてきません。
ならば先輩や上司に聴けばいいじゃないか?
・・・と思う人もいるかもしれませんが、
初めて出てきた課題(常に改良改善を重ねている会社なら、殆どが初めての課題だと思います)は、
上司や先輩に聴いたって、結局は自分で考え、解決策を見つけるしかありません。
もしかしたら、その問題解決ができる人(=自分で考えられるひと)が
社長や役員、リーダーになれるのではないでしょうか?
仕事の愉しさって、何だろう?
改めて考えると、自分の考えを実行し、
それが成果として出た時に達成感や喜びを感じられるのではないかと思います。
また、その喜びを得られる背景には、仕事に対する責任があります。
今回ご紹介させていただく本は、自分で考える力を身につけるために必要な考え方が書かれています。
本書は、架空のキングコンピューター社を舞台に、その社員であり主人公の翔太とトヨタからきた
金城外部取締役を中心に問題を解決していくという物語形式で記述されているため、
読みやすく、イメージし易く、すぐに仕事で実行に移せる本となっております。
自分で考える力があまりないと思っている方や部下が全く成長しないと悩んでいる上司の方に、
特にお読みいただきたい本です。
以下、本書で出てくる言葉の一部を抜粋させていただきます。
その真意が知りたい方は是非、この本を探してみてください!!
『三現主義』
とにかく現地に行って、現物を見て、現実を知ること
『頑張ることは汗を多くかくことではない』
いかに頑張らずに成果物の価値を高めるかを考える
『人間の脳は困らない限り知恵というのは出てこない』
困れば困るほど知恵はでる。困ることを避けずに積極的に受け入れる
『課題のない報告はいっさい受付けない』
事実を伝えるだけの報告は報告ではない。次につながる課題を盛り込む
『言い訳をする頭で実行することを考えろ』
自分を守るためではなく、実現する方法を考えることに時間を使う
『5回のWHY』
問題に対しては原因が分かるまで「なぜ」と問いかけていく
『巧遅よりも拙速(こうちよりもせっそく)』
速く動けば上手く行っていないことがすぐに明らかになる
『変化こそが安全性を保証する』
世の中の変化に対応する方法は、自らも変化し続けること
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タイトル:どんな仕事でも必ず成果が出せる トヨタの自分で考える力
著 者:原マサヒコ
発 行:2015年7月24日
発行所:ダイヤモンド社
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