誰しも“あの人のようになりたい”という生き方があると思います。
今月私が読んだ本は、尊敬できるH先輩にこの本を薦められたのがきっかけです。
プロ野球選手としても、監督としても一流であった野村克也さんは、
「一流とは何か」について、自分の著書の中で次のように述べている。
「自分のセールスポイントは何か、その裏にある欠点は何か。
それを自覚しなければ一流への道はない」
これは野球だけではなく、一般のビジネスパーソンにも通じることだろう。
単に与えられた仕事をこなしているだけでは、一流の働き方とはいえない。
大切なのは常に「これでいいのか?」と疑うことだ。
野村克也さんが言っている「欠点を自覚すること」もその一つだと思う。
「非一流」の人間の働き方は、常識や固定観念に縛られ、いつまでもそこから逃れられない。
だが「一流」の人間は、頭が柔らかで創造力の幅も大きい。
だから、常識に縛りつけられることがない。
非一流の人間にとって、一流の人の発想が理科視し難いというのは、よくあることである。
人は、自分が考えもつかないことや理解できないことに対しては、まず「否定」から入る。
「無理でしょう」「できないでしょう」という常識である。
だから一流の人は、えてして「孤立」する。
だが真に一流の人間は「孤独」を恐れない。
「孤独を恐れない気概」を身につけているからだ。
これが一流とその他大勢を隔てる要素であると著者は述べている。
私が以前読んだ本にジョセフ・ジューベルという
フランスの哲学者が言ったこんな言葉があった。
「世の中で成功を収めるには、人から愛される徳と、人を畏怖させる欠点が必要である」
「人から愛される徳」とは、自分を人に認めさせる能力のことだろう。
「人を畏怖させる欠点」とは、周囲に流されたり同調したりせずに、自分の考えを貫き通すこと。
つまり、本書でいうと「孤独を恐れない気概」を持つことである。
本書では、これからの時代に生き残れる仕事人のあり方を
「一流の働き方」と位置づけている。
一流の働き方のために、
まずは孤独を恐れないよう己の武器を見つけ、身につけることが重要である。
それが「あの人だからこそ」という魅力になるのだと思います。
皆様ぜひ読んでみてください。
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タイトル:一流の働き方
著 者:川北 義則
発 行:2013年12月6日
発行所 :株式会社アスコム
RPみしば