2016年12月のきくち 永遠の0@百田 尚樹

2016年12月のきくち 永遠の0@百田 尚樹

11月17日(木)14:17 1通のメールが届きました。
タイトルは『鹿児島旅行幹事、当選おめでとうございます!』
目を疑いました・・・。何度見返してもタイトルは同じです。

驚きと混乱が交錯しましたが、社内研修旅行の幹事団に選ばれた事を感謝するともに、
これは学び深めていくチャンスだと感じました。
今回の参加者は63名と過去最高ですが、最高の研修旅行にします。

今回の本は、鹿児島幹事団からの推薦図書に挙げられた『永遠の0』です。
本書は、戦争小説です。
当時、戦争に行く者は死を覚悟し、祖国の為にと教育され祖国の為に勇敢に死んでいく。
確かに祖国の為にと死ぬもの多くいたかもしれませんが、それが軍人たちの本心なのでしょうか。
家族を守る為、愛する人を守る為、と死んでいった方が多かったのはでないでしょうか。

本書の主人公の祖父、宮部久蔵は「生きて妻のもとへ帰る」と生き抜く事を選び、公言します。
戦争という異常な環境の中で非常に勇気のいる言動だと思います。
しかしそれは同時に仲間から「臆病者」と罵られ、裏切り者扱いさる事になります。
それでも、生への執着心を持ち戦場で生き抜く事を貫いたのが宮部久蔵です。

しかし、久蔵は最終的に特攻隊へ自ら志願します・・・・。

なぜ志願したのかは是非、ご覧頂ければと思います。心打たれます。
戦争の非情さ、過酷さ、苦しさ、辛さ、悲しさ。
誰の為に何の為に生き、誰の為に何の為に死ぬのか。
家族の大切さと戦争という悲しい出来事を通じて読者に訴えかけてきます。

特攻で亡くなれた人々がいた事は紛れもない真実です。
戦争を知らない世代に生まれた私たちだからこそ、
戦争という悲劇を繰り返さない為にもこの作品を読んでおく事は大切なのかもしれません。
是非、ご一読ください。

※本書は映画化、ドラマ化もされていますので本が苦手な方も是非!!!

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タイトル:永遠の0
著  者:百田 尚樹(ひゃくたなおき)
発  行:2009年7月15日
発行所 :講談社

RPきくち