2017年2月のさと、うま 人口と日本経済@吉川洋

2017年2月のさと、うま 人口と日本経済@吉川洋 (401x640)

人口が減少する日本に未来は?

そう思っていた私の目に飛び込んできたのが、
新書ランキングの上位にいらっしゃるこちらの書籍。

多くの考え方がある中で、こちらは人口減少の中でも経済成長はあるという内容。
著者の吉川氏は東京大学名誉教授でマクロ経済学が専攻。
コレは将来のビジネスへのヒントになるのでは?と感じて手に取りました。

私は無知なので名前さえも知りませんでしたが、
経済学が盛んに学ばれた18世紀以降、
人口論を説いたマルサスや、ケインズ、ヴィクセルといった学者により
経済と人口のかかわりが調査研究されていたことを知ることが出来ます。

ある生物学者によれば、現在もアフリカなどで自然に近い狩猟生活をする人々の密度は
1平方キロメートルあたり3人だが、地球全体の平均密度は1平方キロメートルあたり
44人だから、あきらかな人口過剰。

日本の経済成長は、高度成長期10%の伸びに対し、
オイルショックからバブル崩壊までが4.6%だが、
労働力成長はともに1.2%程度と高度成長は
労働力人口によって持たされただけではない。

著者もイノベーションにより年率0.6%ずつ減少していく労働力人口を補うには、
イノベーションが必要と説いています。

世界人口は増え続けるかもしれませんが、
イノベーションにより食物の生産性は高まり、
ケインズの言うように非日常的な目的に時間とエネルギーを費やす人も増える。

またはスチュアート・ミルが説いたように
成長を続けていれば、いつの日か「これ以上は望むべくもないほどに豊かな社会」になり、経済成長は不要=ゼロ成長社会が到達するのかもしれません。

みなさんは、国家は経済成長、人々は豊かさを、どこまで求め続けると思いますか。

人口増は経済成長のポイントのひとつでありますし、
労働者人口の増加もイノベーションにより最適化され続けるのでしょう。
しかし、私は「いつまでも増え続けることはないのでは」と感じました。

現在もモノがあふれ、シェアが標準化し、コトの消費を楽しむ社会が見受けられます。
それはモノがイノベーションによりロボットや機械によって生産されるようになり、
ブランド力が均等化され、標準化していくこと。
さらには大金をはたいて所有することよりも、
持たずに生きられる時代が到来していること。
ヒトに平等な時間は、非日常的なコトの消費にもたらされていること。

そう考えると、行き着くところはヒトの量ではなく、
結局のところ自然回帰、といいますか、
無に近い形になるのかもしれないと感じました。

実に難しい・・・ですが、
避けては通れない時代はもうすぐそこに来ることは間違いありません。
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タイトル:人口と日本経済 長寿、イノベーション、経済成長
著  者:吉川洋
発  行:2016年8月25日
発行所 :中央公論新社

RP さと、うま