Powered by
ホーム オフィス移転事例 30〜60坪 フルリモートからオフィス入居を決断。「コミュニケーションの場」としてのオフィス戦略
30〜60坪
席数:10〜19席
業種:オンラインスクール
2026.01.29

フルリモートからオフィス入居を決断。「コミュニケーションの場」としてのオフィス戦略

フルリモートからオフィス入居を決断。「コミュニケーションの場」としてのオフィス戦略
無料で移転相談をする
企業向けAI研修・コンサルティングを手がけるホリエモンAI学校。創業から1年半、完全リモート体制で事業を拡大してきた同社が、2024年夏にオフィス入居を決断した。IPO準備を進める中で直面した「ガバナンス」と「コミュニケーション」の課題。23年間で複数社を起業してきた代表取締役・荒木氏が、セットアップオフィスという選択に至った理由と、スタートアップならではのオフィス戦略を語った。
企業プロフィール
  • 社名:ホリエモンAI学校株式会社
  • ウェブサイト:https://horiemon.ai/
  • 設立:2024年3月
  • 事業内容:企業のAI導入を支援する研修およびコンサルティング
  • お話を伺った方:ホリエモンAI学校株式会社 代表取締役 荒木賢二郎さん
課題ポイント
  • 創業以来の完全リモート体制により、社内のコミュニケーションが希薄化していた
  • オンライン主体の対話で画面越しでは伝わらない「小さな感情のズレ(ボタンの掛け違い)」が生じていた
  • バーチャルオフィスの利用で、社外とのやり取りにおいて信用面で不利に働いたことがあった
成果ポイント
  • 敷金・内装費・原状回復費の大幅削減と会計処理の簡便化を実現
  • Web会議用のスペースを5箇所完備で、リモート中心の働き方に最適化
  • 経営者のマインドシェア削減により、本業への集中とガバナンス強化を両立

フルリモートからオフィス入居へ方向転換した理由

フルリモートからオフィス入居へ方向転換した理由

――創業以来フルリモートを継続されてきた中で、オフィスを構えることになった経緯を教えてください。

荒木さん:創業から1年半ほどは完全にリモート体制で事業を進めていました。バーチャルオフィスで住所だけ借りて、月に1回飲み会を開いて顔を合わせる程度でしたね。

2024年の夏頃に起きたAI系の上場企業の粉飾決算と上場廃止になるニュースがありました。その会社も完全リモート体制で、CFOが社長に意見できない関係性になっていたり、何かを隠蔽してもバレない環境だったりと、メンバーのコミュニケーション不足が一因だったようです

当社もIPOを目指していたので「これは看過できない」と感じました。適切なガバナンスを効かせるには、やはり対面で会える場所が必要だと考えるようになったのです。実際、入社してから一度も顔を合わせたことがない社員もいましたし、銀行や取引先との関係性においても、バーチャルオフィスに登記し、フルテレワークで物理的な事業実態が確認しづらい体制であることが、信用面で不利になることがありました。

セットアップオフィスを選んだ3つの理由

セットアップオフィスを選んだ3つの理由

――オフィスを探すにあたって、どのような条件を重視されましたか。

荒木さん:最も重視したことは、「メンバーが集まれる場所」である点です。ただし、完全リモート体制は継続したかったので、毎日全員が出社するようなオフィスは想定していませんでした。

そこで、以前サンフロンティア不動産が曜日単位で借りられる、「曜日貸しのオフィス【WEEK】」を提供していたことを思い出し、問い合わせをしました。すると「現在、曜日貸しオフィスは終了していますが、内装や什器があらかじめ整っており、初期費用を抑えてすぐに使えるセットアップオフィスならご案内できます」とのことでした。

――セットアップオフィスを選んだ理由を教えてください。

荒木さん:大きく3つあります。入居コスト、退去コスト、そしてマインドコストです。

通常のオフィス契約では、相当な初期投資が必要です。例えば30坪のオフィスで内装工事が坪40万円とすると1,200万円、敷金礼金を加えると総額3,000万円規模になります。しかし当社のような急成長ベンチャーでは、1年後の状況が予測できません。1年で移転となれば、その投資が無駄になってしまいます。

セットアップオフィスなら、敷金が3ヶ月分程度で済みますし、サンフロンティア不動産は自社ビルですから仲介手数料も不要です。当社は赤字で債務超過の状態でしたが、3ヶ月分の敷金のみで入居できました。

退去時も、通常のオフィスでは原状回復費用がかかりますが、セットアップオフィスには原状回復が不要(※)という場合があります。クリーニング代として15万円から20万円程度で済みます。椅子やデスクなどの什器の処分も不要です。私は過去に何度もオフィス移転を経験していますが、毎回この処分に頭を悩ませていました。

 ※物件や契約内容によって条件が異なる場合があります。

――オフィスの移転時にマインドコストを考慮する必要があるということでしょうか。

荒木さん:経営者の脳内リソース消費、すなわち思考時間の消費を、私は「マインドコスト」と呼んでいます。経営者がオフィスを一から作ろうとすると、レイアウト設計から什器選定、施工業者との打ち合わせなど、やるべきことが山積みです。事業立ち上げの重要な時期において、本業以外でオフィス環境のことまで考えている余裕はありません。

その点、セットアップオフィスは、Wi-Fiも配線も完備され、モニターにはHDMIケーブルも接続されており、オフィス環境のセットアップにリソースを奪われることなく即日入居できます。これにより、引越しプロジェクトの工数が大幅に削減できるのです。

また、当社はIPO準備中でしたから会計処理もシンプルにしたかった。通常のオフィスでは内装を資産計上し細かい会計処理が必要ですが、セットアップオフィスを選べばリース感覚で家賃として定額処理できます。

――将来的に事業規模が変わる可能性も考慮されましたか。

荒木さん:通常のオフィスを借りた場合、保証金として2,000万円を預け、その資金が使えないというのは、スタートアップにとって致命的です。その2,000万円があれば、採用やマーケティング、事業開発に投資できます。セットアップオフィスなら最低利用期間が1年で、その後はいつでも移転が可能ですので事業規模が変わった場合もまたセットアップオフィスに移動すればいいかなと思いました。この柔軟性が、将来が不透明なスタートアップには最適です。

「働く場所」ではなく「コミュニケーションの場」としてのオフィス

「働く場所」ではなく「コミュニケーションの場」としてのオフィス

――完全リモートを続ける中で、なぜオフィスが必要だと感じたのでしょうか。

荒木さん:オフィスには3つの機能があると考えています。①執務室として働く場所、②会議をする場所、③コミュニケーションを交わす場所です。当社の場合、①と②はテレワークとSlackやZoomで十分に機能しています。したがって③のコミュニケーションを交わす場所という側面が最も重要なんです。

――オンラインだけでは難しいコミュニケーションとは。

荒木さん:「ボタンの掛け違い」のようなものは、オンラインだと少しずつ蓄積されていきます。1日1%程度のズレでも、100日経てば100%ズレてしまう。例えば、納得できない意思決定があったときに若干の不満を感じたり、相手の進捗共有が遅いと感じて不信感を持ったり。こうした小さな感情のズレが積み重なっていくんです。

しかし対面で会えば、会議終了後に「先ほどの件、どう思いますか?」と率直に話したり、ちょっとした不満を口にしたり。そういった「雑音」のような部分が実は非常に重要なんです。オンラインでは用件だけで完結するため、良くも悪くもノイズがありません。効率的ではあるのですが、人間関係を円滑にするには、このノイズの発見と解消が必要なんです。

――オフィスができてから、実際に変化はありましたか。

荒木さん:入社してから一度も顔を合わせたことがない社員もいましたので、オフィスで初めて自己紹介をするような状況でした。些細なことですが、人間の気持ちやパフォーマンスはこうした些細なことで本当に変わるものです。

正直に申し上げると、往復の時間がかかるので、生産性という観点では低下しています。ただし、生産性を犠牲にしてでもコミュニケーションを取るべきフェーズだと考えています。短期的な効率よりも、長期的な信頼関係のほうが重要です。会社全体としての価値は間違いなく向上しました。

情報の透明性とスピード感が物件選びの鍵

情報の透明性とスピード感が物件選びの鍵

――サンフロンティア不動産に決めた理由を教えてください。

荒木さん:複数の不動産会社に相談していましたが、サンフロンティア不動産に決めた最大の理由は情報の透明性です。セットアップオフィス物件や居抜き物件を検索できるサイトは複数ありますが、他のサイトでは「お問い合わせください」や「賃料2万円〜」といった表記で、住所も「新宿区の公園の近く」程度の情報しかありません。

しかし、サンフロンティア不動産が運営する「Officci(オフィッチ)」だけは、賃料と住所が明確に記載されていたんです。当社の従業員は西東京から千葉方面まで広範囲に居住していますから、駅からの距離も計算し、全員が通いやすい場所を選びたいという考えがありました。物件の住所が分かればGoogleマップで検索でき、アクセス方法も確認できます。この貴社の誠実な計らいに好感を持ちました。

――物件探しで驚いたことはありますか。

荒木さん:オフィス物件が埋まってしまうスピード感に最も驚きました。居抜き物件だと1週間から2週間で決まってしまうんです。通常のオフィス物件は1ヶ月、2ヶ月空室というのが普通ですが、居抜き物件は唯一無二ですから、すぐに決まります。

実際、私が気に入っていた物件が2件あったのですが、1週間から2週間検討している際に両方とも決まってしまいました。次に問い合わせた際には「申し訳ございません、2件とも内見の予約が入っており、すでに申し込みも1件出ています」と言われたんですよ。

通常の物件を探す感覚で「まずは5件から6件見てゆっくり検討しよう」というわけにはいきません。条件を事前に明確にし、2件から3件見て、良ければ即決する。セットアップオフィス選びの決断にはスピード感が求められると学びました。

――他に注意すべき点はありますか。

荒木さん:居抜き物件は半年前から募集が始まるという点です。入居は11月でも、募集は夏から始まっています。「まだ時間がある」と思って様子を見ていると、次々と決まってしまいます。また、前入居者がまだいるため、基本的に内見ができません。図面とCGイメージのみで判断する必要があります。

サンフロンティア不動産は長年オフィスに特化している不動産会社で、最近は渋谷でVCとスタートアップのイベントも開催しており、スタートアップの状況を理解している印象を受けました。「1年で退去する可能性がある」「初期費用を極力抑えたい」といった事情を理解していただいている点も決め手でしたね。

直感と論理を両立させたオフィス選び

直感と論理を両立させたオフィス選び

――最終的にこちらのオフィスを選んだ理由は何でしたか。

荒木さん:セットアップオフィスに絞った後、3件を検討しました。1件目は地下の物件で条件は良かったのですが、閉塞感がありました。2件目も良い物件でしたが、ワクワク感に欠けていましたね。

現在のオフィスは、他の2件と比べると価格も広さも上回る物件でした。完全リモート体制で出社する人が少ないのにもかかわらず20席ほどあり、やや大きすぎるかと思いました。しかし、エレベーターで上がってみると、まだ内装などが施される前のスケルトンの状態でしたが、窓側が全面ガラス張りで非常に明るかったんです。図面とCGイメージを見て、「他の物件より条件は上回るが、ここが最適だ」と直感で決めました。     

――実際に使用してみていかがですか。

荒木さん:使ってみると本当に使いやすいオフィスですね。リモートのメンバーも多いため、Web会議が非常に多いんです。このオフィスではWeb会議ができる場所が、フォンブース、テレワークブース、執務室、2つの会議室と全部で5カ所あります。例えば、5人が同時にWeb会議をしていても互いの話し声が気になりません。しかもオフィスの備品は全て新品で、モニターにはすでにHDMIケーブルが接続され、全席に電源タップが配置され、Wi-Fiも完備されています。

別料金で清掃サービスも契約しており、週に一度来てくれます。長年オフィス事業をしているサンフロンティア不動産が設計しているだけあって、細かい配慮が完璧なんです。

テレワーク至上主義から転換、オフィスがもたらした変化

テレワーク至上主義から転換、オフィスがもたらした変化

――オフィスに入居してから、どのような変化がありましたか。

荒木さん:私は毎日出社しています。出社する人としない人、両方の気持ちが理解できるようになりましたね。出社する人とは、雑談も含めて関係性が深まります。Slackで「お疲れ様です」と送信するのと、対面で「お疲れ様です! 今日はどうでしたか?」と話すのとでは、温度感が全く異なります。

当初は完全テレワーク至上主義でしたが、今は「テレワークも良いが、出社も推奨したい」という考えに変わりました。代表である私と会話する機会が多ければ多いほど、当然成果も出やすくなります。進捗共有も迅速になりますし、判断や決断もスムーズになりますね。

――社員の方々の利用状況はいかがですか。

荒木さん:3人から4人の社員がほぼ毎日出社していますね。自宅では集中しにくいタイプといった、さまざまな事情があります。働き方を選択できることが精神的な余裕につながるんです。私にちょっとした相談があるとき、わざわざ時間を取ってもらうほどではないけれど聞きたい場合に、オフィスに足を運べば良いという使い方をしている社員もいます。

オフィスを構えてから、生産性は低下しました。これは事実です。しかし、コミュニケーションは向上しました。短期的な生産性を追求するなら完全リモート体制のほうが効率的かもしれませんが、長期的に見れば、オフィスを構えていると信頼関係が構築され、チームワークがさらに向上し、結果的にパフォーマンスは上がると考えています。

スタートアップ経営者へのアドバイス 失敗しないオフィス選び

スタートアップ経営者へのアドバイス 失敗しないオフィス選び

――これからオフィスを探すスタートアップ経営者へ、アドバイスをお願いします。

荒木さん:私が最もお伝えしたいのは、1年後、2年後、3年後の状況が予測できないのに、内装に坪40万円を投資するリスクです。例えば30坪のオフィスで内装費1,200万円、敷金礼金を含めて総額3,000万円を投資したとします。しかし、1年後に事業が拡大して移転することになれば、3,000万円が無駄になってしまいます。

将来が不透明なスタートアップにとって、セットアップオフィスは非常に合理的な選択肢です。確かに10年居住する前提なら自社で内装を施したほうがコストパフォーマンスは高いでしょう。しかし1年後の状況が予測できないなら、初期投資を抑えてリスクを最小化すべきだと思います。

退去時も、通常のオフィスでは什器の処分方法や造作の撤去について判断に迫られます。以前は半年ほどかけて次の借主を探し、原状回復義務の調整をしていました。セットアップオフィスなら、その責任を不動産会社が負ってくれます。

――物件探しで事前にやっておくべきことは何ですか。

荒木さん:Officci(オフィッチ)のような情報が透明化されているサービスで、住所や価格といった検索条件を事前に決めておき、条件に合う物件が見つかり次第、即座に問い合わせができる状態にすることをお勧めします。そのためにも、日頃から社内メンバーと「どのような条件なら決定するか」を明確にするべきですね。

――最後に、スタートアップ経営者へメッセージをお願いします。

荒木さん:2名程度ならシェアオフィスで十分だと思います。しかし、ある程度の規模になったら、スタートアップが5年間使用する前提でカスタムオフィスを構築するのは現実的ではありません。5年経てば成長して人員も変わっているでしょう。

ですから、シェアオフィスと自社オフィスの中間としてのセットアップオフィスが、最適な選択肢だと考えています。当社も次回の移転もセットアップオフィスを予定しています。最低利用期間が1年ですから、1年経過後はいつでも移転できます。実行するかどうかは別として、「できる」という選択肢があることが有益なんです。

「低コスト・手軽・会計処理の簡便性」の3つがセットアップオフィスの大きな魅力です。スタートアップは限られたリソースでどれだけ成長できるかが勝負です。オフィス環境づくりを考えている余裕があるのなら、そのリソースを本業とお客様のために使った方が良いと思います。

――ありがとうございました。

お問い合わせフォーム

Get In Touch!!

希望条件が決まっていなくても、オフィス移転のプロが要件定義からご一緒させていただきます。まずはお気軽にご相談くださいませ。

お電話でのお問い合わせはこちら

03-6858-3030

平日
9:00~18:00