神保町に輝くまんてんの星

全世界3,000万とんで5名の大盛り部ファンの皆さま
(内訳:日本人3,000万名、中国人2名、インド人1名、マレーシア人1名、韓国人1名)

いつもワールドワイドなご支援を賜り誠にありがとうございます。


ここ半年は自身が異動になったり、拾った猫を育てたり、
子供の保育園を捜したり、知人の結婚式に参加したり(半年で10回)、
海外視察に行ったりと公私共に忙しくさせていただいておりました。

どうも大盛部エース兼部長の益子です。

当部は神田で発足され活動を続けておりましたが、
エース兼部長である私が麹町へと異動になり、活動が沈静化しておりました。

が、しかし!

大盛りの聖地と言われる神田に再び舞い戻ってまいりましたので、
改めて活動を再開したいと思います!!


全世界3,000万とんで5名のファンの皆さま、長らくお待たせいたしました。

戦いとは三種類あり、過去の戦い、現在の戦い、未来の戦いと分けられるようですが、
麹町(過去の戦い)では大変苦戦に強いられました。

と言いますのも麹町はご存知の通り、大変洗練された街であり、
超高級住宅地である番町を背負い、また政治家の個人事務所、大使館、法律事務所などが多くを占め、
歩くだけでも背筋が伸びるようなラインナップで、大盛りとは無縁の街でした。

ただ環境のせいにするのは二流です。
自分が1%でも悪いと思えば言い訳ではなく反省をするのです。
全世界3,000万とんで5名のファンの皆さまから「最近執筆してないね」という問いに対し
「異動して忙しくて」や「麹町って大盛りやってないんですよー・・」など
今思い返せば大変恥ずかしい回答をしておりました。

全ての責任は我にあり!
後半はなんとかITを駆使して麹町の地でも希少な大盛りを探し回りましたが、
結局昨年は二試合を消化したのみとなりました・・

ただ未来を創るのは今の自分です。

ご縁あって再び愛してやまない『神田』の地に舞い戻ってきましたので、
今年は本格的に執筆をしたいと思います!


復帰戦・・

プロの世界では怪我をしてしまい前線から離れると治療を受けリハビリをこなし、
戻る先は一軍ではなく二軍となります。
これは当たり前のようですが、ブランクがあり、
怪我前のパフォーマンスが100%出し切れないという理由からのようです。

 

私も同じプロとして考えました。

 

私が戻る先は二軍なのか・・

 

この瞬間に「未来の自分を創るのは今の自分」という言葉がフレーズインしてきました。

これが神の啓示なのでしょうか。

肩慣らし程度に敷居の低いチェーン店にでも戦いを挑もうかと思いましたが、
その甘い考えを払拭し、この度復帰戦に選んだのが、神保町『まんてん』さんです!


IMG_0736数々の強敵との戦歴を物語った外観は、
深い歴史を感じずにはいられません。

古豪ここにあり。強者のオーラを全身で受け止めます。


IMG_0760ここでこの度のパーティーを紹介します。

左:星野くん(昨年の輝く新人賞受賞者の一人、体格は部長級)
中央:前盛くん(当社の中核の事業部を担う若きエース、島人)
右:清水くん(今年度の新卒)

この度は急に開催が決定となった部長復帰戦、
このような戦いに部員を巻き込むわけにはいきませんので、
ゲストを招集し戦いに挑みます。


まずは対戦相手を決めるため、ショーケースを眺めます。
IMG_0739 IMG_0740
まずは初見「安いな・・」
そしてなんでしょうか。幾重の死闘を繰り広げてきた私の嗅覚がこの現場では全く反応しません。
「本当にここに大盛があるのだろうか・・」一抹の疑問を心に抱きます。
いつもなら行列に並んでいる最中にヒリヒリするような緊張感や大盛り店独特の雰囲気を感じ、
列に並んでいる最中から戦闘モードにギアチェンジするのですが、体が一切反応しません。

これは長期のブランクにより私のレーダーが狂ったのか、
はたまた対戦相手がこのお店にはいないのか、、疑問が不安へと変わります。


そんな自身の心境と踊っていると「次の方どうぞー」

ついに復帰第一試合の火蓋が切って落とされます。


IMG_0742まずは着席

ん・・?


IMG_0748んんっ・・?

 

真っ赤な何かがこちらを睨んでいます。

 

「なにこれ?地獄かな?」

 

現役から退いていた私のメンタルは下降気味で、
自らの心理が虚像を生み出しサービスメニューである福神漬けを
地獄の業火と見間違えます。


ドンッ!

 

「はっ」

 

自らの心と葛藤している隙をつかれて水と何かが目の前に置かれます。

鼓動が早くなりました。


IMG_0744まずは水。

気持ちよさそうにスプーンが行水しているではありませんか。
当社も不動産のプロフェッショナルとして土地また建物の有効活用を提案する身ですが、テーブルの狭さの弱点を克服するためスプーンに行水させるとはとてもダイナミックかつドラスティックなソリューションです。実に面白い。

次に白いコップ。

『カレーのサイドとして相応しいもの』という勝手な固定観念からスープと思い、中身をろくに確認せず口にすると、、「に、苦い・・」


なんと白いコップの中身の正体は漆黒(ブラック)のコーヒーです。

筆者はブラックコーヒーが苦手でクリープを大量に混ぜないと飲めません。

苦さにやられてしかめっ面をしていると、


「おまちどうさまでーす」

 

ドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーンッ
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失礼。近すぎました。

 

改めて

ドーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーンッ
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ここでようやく本日の対戦相手を紹介します。

『カツカレージャンボサイズ』

※サイズは普通、大盛り、ジャンボの三種類


ブラックコーヒーに先制パンチを喰らいダメージが回復しきれていない中での、
対戦相手登場に膝が笑います。次の一発を喰らったら確実に腰から崩れる・・

本能が戦いを避け、ディフェンシブな発想へと転換され気づいたらリング際まで運ばれています。
「このままではまずい」戦いはリングのど真ん中で行うものです。攻撃は最大の防御。
アゴを隠していた腕を下げ、ノーガードポジションで魂を込めて一言・・・

 

『い、いただきますっ!!!』

 

こうして男同士の打ち合い、肉弾戦がスタートしたのです。


まずは一口・・・

 

 

う、

 

う、

 

う、

 

うまお


なんでしょうか、カレーは飲み物と言う不健康な人がいますが、
今私が食べているカレーは紛れもなく固体そのものです。

カレールーにはひき肉がたくさん入いるので、カツを乗っけたこともあり、とても肉々しい塩梅です。

 

食べ進めます・・

 

ワシワシ・・・

 

ワシワシ・・・・

 

ワシワシ・・・・・

 

「あ、あれっ?」

 

・・・・・

 

「お、重たい・・」

 

このカレーとてもおいしいのですが粘度が高く、喉を通るのに時間がかかります。

大盛り完食のキーワードは第一に「スピード」ですが、皆さんもご想像の通り、
時間がかかると満腹中枢が反応してしまい、脳に満腹感を与えてしまいます。

つまりは我ら大盛り部にとって「時間」とはもっとも相性の悪い相手なのです。

 

「早くせねば・・」

 

ただここで数学検定二級である持ち前の理数系的思考が働き、ある実験を無性に実施したくなります。
完食するにはこれ以上時間を費やしてはいけないという事実が目の前にありながらも、
リーガエスパニョーラにはあってもJリーグにはない、一瞬の閃き、
一瞬のアイデアを大切にしたいと思い、大胆な行動に出ます。


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「エイッ」


もう一回やります。


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「エイッ」


なんてことでしょう。

 

万有引力の法則が効きません。

何度もスプーンをひっくり返しますが、ルーは一向にスプーンから離れる気配を見せません。
本来であれば木から赤々としたりんごが落下するように、スプーンからルーがこぼれ落ちるはずです。

 

「これは強敵だ・・」

 

このカレーを完食するには重量だけではなく高い粘度を克服する必要があります。

例えるなら急速はそこそこだが球質が重たいピッチャーです。

 

久々に武者震いが止まりません。

 

目の前に現れた好敵手に昔の感覚が戻ってきてスプーンを持つ手が早まります。


IMG_0752モグモグ・・


IMG_0754あと少し


IMG_0756完食!!


今回はカレールーの持つ高粘度、高密度に苦しめられましたが、なんとか勝利を収めることができました。
振り返ると大盛りは勿論のこと量が多いので料金が高くつきます。
しかし!なんと!この度のお会計は750円。
これだけ大勢のお客様に愛される所以はこのコストパフォーマンスにもあるのでしょう。

 

『安い、うまい、多い』のトリプルスリー

 

神保町のライバルに別れを告げ、次なる戦いに向け歩き出します。

 

See you later

 

大盛り部部長 益子

 

【まんてん】

住所:東京都千代田区神田神保町1-54

営業時間:[月~金]11:00~20:00 [土]11:00~16:00