2016年1月のみやの 小心者の技術~態度のデカいヤツに負けない方法@藤沢晃治

2016年1月のみやの 小心者の技術~態度のデカいヤツに負けない方法@藤沢晃治 (480x640)明けましておめでとうございます。新年一発目はこの本、小心者の技術です。

まず冒頭にとても勇気付けられる文章が書いてあります。
「これからは、小心者が成功する時代です!」

そして衝撃的かつ受け入れ難いことも書いてあります。
「小心は一生直りません」と。

この本には決して小心を克服するためHow toが書いてありません。
むしろ逆にその小心という「武器」をどうしていくかということが書いてあります。

小心者の特徴は
・すぐに不安を感じる
・くよくよ悩む
・他人からどう思われているのか非常に気にする
などが挙げられます。

しかしこれを裏返してみると
・これは大丈夫か、あれは安全かと何度も確かめる―用意周到
・失敗をする度に凹み反省する―同じ過ちをしないよう進歩が生まれる
・相手が気になって仕方がない―相手の心を読もうと努力する
という捉え方ができます。

世に成功者と言われる名経営者の方々は、
大胆かつパワフルな方が多いというイメージがあると思いますが、
実はそうではなく、石橋を叩いて叩いて叩いて渡る、というような超慎重派が多いのだそうです。

言ってしまえば、捉え方一つで悪いことなどどうにでもなるということです。
小心を武器にするファーストステップは開き直ってしまうこと、
そして全部受け入れて、良い方向に変えていくことです。
それができれば苦労はしないと小心者の方々はお思いになるのでしょうが、
安心してください。書いてありますから!

本当にたくさんのことが書いてあって、全部紹介したいのですが、
さすがに皆様が読み飽きてしまうと思いますので、
頭の片隅にでもしまっておいていただきたい言葉のいくつかをご紹介します。


1、備えあれば憂い無し

「人事尽くして天命を待つ」という言葉があるように、
普段から入念な準備をしておけば、いざという時も心配ないということです。

2、隣の芝は青く見える

他人の持っているものはどうしても何でも良く見えて羨ましく思えますが、
実際はそうでもないということです。

3、己の欲せざる所は人に施すなかれ、己の欲する所を人に施せ

簡単に言うと、自分のされたくないことは人にするな。
自分のして欲しいことは相手にしてあげなさいということです。
相手からの「イエス」が欲しいのなら、どうすれば相手がそう言いやすいのか、
相手の立場に立って考えることです。
相手の役に立つ仕事をするということは、
この心得が一番大切なのではないかなと思います。


この本は誰にでもオススメしたい本です。
小心者だと胸を張って言い切れる方は、実は大胆な一面を持ち合わせていたり、
逆に自信があるように見える方こそ、実は小心者だったりするのだなと思いました。

今年も一年よろしくお願いします!!

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タイトル:小心者の技術~態度のデカいヤツに負けない方法
著  者:藤沢晃治
発  行:2006年3月10日
発行所 :大和書房

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