オフィスのトイレは、職場で働く人にとって重要なオフィス環境の一つ。
単に用を足すためだけの場所ではなく、気分転換や社内コミュニケーションの場にもなっており、仕事への意欲や作業効率に与える影響も少なくありません。
今回は、オフィスにおけるトイレ環境の重要性について解説します。
オフィスにおけるトイレとは
トイレといえば人間の生理現象のために必要な場所ですが、オフィスにおけるトイレの役割は、それだけではありません。
具体的には、以下のような役割を果たしています。
リフレッシュできるプライベートな空間
オフィスのデスクなどで長時間作業するオフィスワーカーにとって、トイレタイムは気持ちを切り替えてリフレッシュできる大切な時間。プライベートな場所である個室でメールやSNSなどのスマホチェックをするという人も多いようです。
社内コミュニケーションの場
共有スペースにある洗面所は、本来は手を洗ったり、身だしなみを整えるための場ですが、社内コミュニケーションの場としての一面も持っています。普段、仕事で関わらない相手でも気軽に話しかけて距離感を縮めることが可能です。
企業の顔としても重要
オフィスのトイレは、社外からの企業イメージを左右する重要な場所でもあります。エントランスや会議室がどんなに立派でも、トイレが汚かったり暗かったり老朽化していれば確実に印象が悪くなり、イメージダウンは避けられません。
快適なトイレ環境に必要な要素
適切な配置数の確認
オフィスにおけるトイレの数や設置基準は、職場に関する法令(事務所衛生基準規則、労働安全衛生規則)によって細かく定められています。設置数の基準はあくまでも最低ラインであるため、現実的に見て適切な配置数であるかどうかの確認が必須です。
清潔な空間の維持
設備やデザインがどんなにオシャレでも、清潔感に欠けていれば本末転倒。オフィスのトイレは社内で働く人だけでなく、取引先やクライアントなど訪問客も利用するため、常に清掃が行き届いている環境であることが望ましいです。
ストレスをかけない機能
鞄や上着がかけられるフックや、ポーチやスマホの置き場がないトイレ個室の使用は、地味にストレスが溜まります。身だしなみのチェックはもちろん、化粧直しや歯磨きの際に混雑しないような洗面スペースの確保も重要です。
働く人の多様性にも対応した空間づくりを
前述のとおり多様な役割を担っているオフィストイレですが、トイレを利用する側の多様性にも注目する必要があります。
高齢のシニアワーカーや妊婦、障害のある人への配慮はもちろんのこと、性別問わず利用できるジェンダーレス対応のトイレを設置する動きも目立つようになりました。
従業員一人一人の仕事に対するモチベーションを向上させ、会社全体の生産性アップにつなげるためにも、誰もが平等にストレスなく利用できるオフィストイレを目指しましょう。