「空調が効いたオフィスで仕事をしていると眠たくなってしまう。」
「昼食を食べたあと仕事をしていると眠気が襲ってくる。」
このようなことは誰もが一度は経験した事があるかと思います。
そこで勤務中にどうして眠くなるのか、その理由と有効な眠気対策をご紹介します。
勤務中に眠くなる原因とは?
勤務中なのに眠くなるその代表的な原因をあげてみます。
体内時計のリズム
もともと人間に備わる体内時計のリズムでは1日に2回眠くなるピークがあります。
1回目は起床から大体8時間後で、その小さなピークが午後に眠くなる原因の一つです。
血中酸素濃度の低下
窓を締め切ったオフィスや大人数の会議室、換気ができていない狭い空間などで仕事をしていると眠気がおこる場合があります。
これは空気中の二酸化炭素濃度が高くなることで、血中の酸素濃度が低下し、体内が低酸素状態になることが原因です。
血糖値の急激な変動
主食となるごはんやパンなどの主な栄養分、炭水化物を多く摂取すると血糖値の急上昇がおこります。
それにより体内でインスリンの大量分泌が行われ、血糖値を急激に下げようとするこの血糖値の急上昇と急降下が眠気を誘発します。
睡眠の質が低下している
不規則な生活や慢性的なストレスが原因となり、夜に十分に睡眠ができずに睡眠不足になっている可能性があります。
オフィスでできる眠気対策
眠さを我慢しながらの仕事では、集中できずに業務効率が低下しがちです。そこでオフィスでできる眠気対策をいくつかご紹介します。
仮眠をとる
休憩中に5分から15分ほど仮眠を取ることで、脳を休ませて回復させることができます。長すぎる仮眠は逆効果になりますので、20分を最長としたほうがよいでしょう。
また仮眠前にカフェインを摂取すると、よりスッキリした状態で目覚めることができます。
換気を行う
業務時間内は換気扇を回す、定期的に窓やドアを開けるなどしてオフィス内の空気の入れ替えを行いましょう。
昼食の炭水化物の量を減らす
血糖値の急激な変動を避けるために、主食となる炭水化物を食べる量を減らしたり、主食をごはんやパンより血糖値が上がりにくい低GI値の食品(そば・パスタなど)に変えてみるのも一案です。
カフェインを摂取する
飲み過ぎには注意が必要ですが、昼食後や眠気を感じたらカフェインを含むコーヒーや紅茶、緑茶などを飲むのも手軽な対策です。
ストレッチを行う
上半身を伸ばすなど簡単なストレッチを行うことで、体が交感神経優位の状態になり眠気を覚ます効果があります。
睡眠の質を改善していきましょう
日中の眠気対策としてやはり重要になるのは夜の睡眠です。夜しっかりと睡眠をとるためには、まずは夜更かしをしない規則正しい生活を送りましょう。
どんなに眠気対策を行なっても、慢性的に日中の眠気が解消されない場合は、睡眠に関する病気が原因として考えられます。睡眠時無呼吸症候群やナルコレプシーなどの可能性もありますので医療機関に相談することをおすすめします。