2019/11/28仕事をする上で重要な「労働基準法」!その内容を知っていますか?

日本で正社員、パート、アルバイトなど労働者として働く場合の労働時間や賃金など労働条件について、最低限の基準を定めているのが労働基準法です。その存在は知っていても、内容まではよくわからないという状態で、仕事をしている方も多いのではないでしょうか。

違法な扱いを受けないため、自分自身の権利を主張するため、そして経営者の立場で会社を守るためにも、法律に関する知識は重要なもの。労働基準法の基本と、法律に違反した場合の罰則について覚えておくと役立つことがあるかもしれません。

労働基準法に定められている内容とは?

労働基準法には、主に以下のような内容が含まれています。

  • 労働する際の条件を、働き手に対して明示すること
  • 労働者を解雇する場合には、少なくとも30日前までに予告すること
  • 合理的な理由なく、労働者を解雇しようとするのは無効であること
  • 賃金は毎月1回以上、労働者に対して直接、全額、通貨で支払わなければならないこと
  • 労働者に、1週間40時間を超えて労働させてはならないこと(※休憩時間は除く。また契約状況によって異なる。)
  • 規定に沿って、休憩や休日を与えなければならないこと
  • 法定時間外労働、休日労働、深夜労働には、割増賃金を支払わなければならないこと

もちろんこれら以外にも、労働基準法で定められている内容は多岐にわたります。職場で「何かがおかしい」と感じた時には、まず法律の内容をチェックしてみるのもおすすめです。

労働基準法を破った場合の罰則は?

労働基準法を破った企業には、やはり法律に基づいた罰則が与えられます。罰則内容は罰金や懲役刑で、違反内容によって適用される罰則も変わってきます。

労働基準法違反の中でも重い罰則が与えられる例の一つが、強制労働です。労働者の意志に反して無理やり働かせた場合、雇用者に対して1年以上10年以下の懲役刑、もしくは20万円以上300万円以下の罰金刑に処されてしまいます。

人を雇う場合には、労働基準法の内容をしっかりとチェックし、違反がないよう注意しましょう。

労働基準法について相談したい時の窓口とは?

労働基準法について不安なこと、わからないことは、早い段階で適切な場所に相談するのがおすすめです。適当な対処法を教えてもらえたり、問題を解決できたりする可能性もあります。

労働基準法について相談できる公的な機関は労働基準監督署です。地域の労働基準監督署の窓口へと、まずは相談してみてください。労働基準法に関係している内容かわからないときは総合労働相談コーナーで相談してみるといいでしょう。また弁護士や社会保険労務士、法テラスで相談するという方法もあります。専門家の手を借り、速やかな解決を目指していきましょう。

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労働基準法について、最低限の知識を身につけておくことは、非常に重要なことです。全てを完璧に理解するのは難しいかもしれませんが、知らないままで仕事を続けていくことにはさまざまなリスクが潜んでいます。まずは基本的な項目から、チェックしてみてはいかがでしょうか。

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