個人のモチベーションアップにも欠かせないとされているキャリアデザイン。
実は最近では企業が積極的にサポートし、キャリアデザインの形成をすすめることも多くなりました。
キャリアデザインとはどのようなことを示し、また形成することによって仕事にどのような影響があるのでしょうか?詳しくご紹介していきます。
キャリアデザインとは
「キャリア」とは本来、個人個人が積み重ねてきた経歴や実績などを表す言葉です。
しかし昨今ビジネスの現場においては「キャリアを積む」というように、これから先どのような働き方をしていくかということまでを含めた意味合いがあります。
「キャリアデザイン」は、どんな会社に就職したいか、どう働きたいか、あるいはどのタイミングで転職をするのかといった、仕事を通して理想の人生を実現するための計画設計のことです。
自分にとってどんな働き方が理想的なのかを明確にすることで仕事へのモチベーションが上がり、そのキャリアを得るために必要な指標が分かりやすくなるなど、仕事をする上でのメリットがいくつもあります。
もちろん年を取るごとに考え方も変われば、結婚や出産、病気、介護といったライフイベントによってもキャリアデザインは変化していくものです。
その時々で見直しつつ明確なキャリアデザインを持つことは、仕事だけでなく人生設計においても前向きな動機付けに役立ちます。
なぜ企業がキャリアデザインを支援するのか
IT技術などの発展により、さまざまなことが急速にグローバル化してきました。
そのため企業間の競争も激しくなり、優秀な人材の確保・維持がひときわ重視されるようになったといえます。
個人がキャリアデザインを考えるだけでなく企業としてサポートすることで、自分だけでは思いつかなかったキャリアや、それを達成するための方法が見つかりやすくなります。
こうしたことの積み重ねは社員との信頼関係を深めることになり、生産性の向上にも役立つといえるでしょう。
企業が行うキャリア支援のすすめ方
企業がキャリアデザインを支援するためにはまず、どのような支援をしていくかということを明確にし、担当者を配置することが大切です。
定期的にヒアリングなどを行うことで社員一人ひとりが抱える不安を明確にし、解決策を一緒に考えてくれる担当者がいることは安心にもつながりますし、無理のない安定したキャリアデザインを描くことに役立ちます。
また必要に応じて実技練習や能力開発のためのセミナーを行うのもよいようです。
業務による業績だけでなく、形成したキャリアデザインに向けてどのような進歩や達成が得られているかなどを人事評価へプラスするといったことも効果的です。
まとめ
企業が活性化し成長していくためには、社員一人ひとりのキャリアデザインが大切なようです。
個人の希望に寄り添いながら共に明確な目標のもとで働くことは、理想的な企業のあり方といえるのかもしれません。