デザイナーズオフィスとは?利用のメリットや取り入れる方法、注意点も解説
目次
人材の確保が企業の大きな課題となるなか、働きやすさや企業の魅力をオフィス空間で表現する手段として、近年注目を集めているのが、デザイン性の高い「デザイナーズオフィス」です。ただ、実際に取り入れるとなると、どのような方法があるのか、注意点はどういったことがあるか、気になる点も多いのではないでしょうか。
本記事では、オフィス環境の改善・見直しをお考えの企業様に向けて、デザイナーズオフィスの概要と利用するメリット、取り入れる方法や注意点について詳しく解説します。
費用を抑えてデザイナーズオフィスを取り入れられる「セットアップオフィス」についてもご紹介しますので、オフィス環境の改善・見直しをお考えの企業様はぜひ参考にしてみてください。
目次
デザイナーズオフィスとは
そもそもデザイナーズオフィスとは、どのようなオフィスを指すのでしょうか。ここでは、基本的な定義と、具体的なオフィスデザインの例をご紹介します。
デザイナーズオフィスの定義
デザイナーズオフィスとは、主に先進的なデザインを取り入れた、他にはないおしゃれな雰囲気が特徴のオフィスを指します。
ただし、実際にはデザイナーズオフィスに明確な定義はなく、有名デザイナーが設計したオフィスでなくても、内装や外観のデザインにこだわったオフィスであれば、多くの場合「デザイナーズオフィス」のカテゴリに含まれます。
また、テレワークの普及とともに増加しているおしゃれなコワーキングスペースやシェアオフィスの多くも、デザイナーズオフィスの代表的な例です。物件の種類や規模を問わず「デザインにこだわって設計された空間」であれば、デザイナーズオフィスに当てはまると捉えてもよいでしょう。
デザイナーズオフィスのデザイン例
デザイナーズオフィスと一口に言っても、そのデザインはさまざまです。ここでは、デザインが特徴的なオフィスの事例を3つご紹介します。
+SHIFT NOGIZAKA
乃木坂駅まで徒歩1分の距離に位置する、ハイグレードな内装・家具付きのフルセットアップオフィスです。一般的なオフィスとは一線を画す、デザイナー・山下泰樹氏が監修した個性的な空間が魅力です。
デザインの特徴
- 「根」をモチーフにした、個性的で目を引く外観デザイン
- 賃貸オフィスでは珍しい無垢材のフローリングを採用
- レザーやファブリックなど、異なる質感の素材を組み合わせた内装
グランファースト芝大門
約110坪のゆとりある空間に多彩なワークスペースを配置した、人気の高い港区エリアの大型セットアップオフィスです。ビジネスシーンに合わせ、柔軟に働く場所を使い分けることができる機能性の高さが特徴となっています。
デザインの特徴
- 雰囲気の異なる2つのラウンジエリアを設置
- 開放感を感じられる、ゆとりを持たせた空間構成
- 会議室やテレカンブースを複数配置した、機能的なレイアウト
Biz Feel Ichigaya
2025年10月にリニューアルされた、市ヶ谷駅まで徒歩1分の距離にあるフルセットアップオフィスです。落ち着きがありながらも、洗練された印象を与える空間に仕上げられています。
デザインの特徴
- 木目やアースカラーを基調とした、温かみのある内装
- 空間のアクセントとなるデザイン性の高い照明
- ガラスパーティションを採用し、視線の抜けをつくった開放的で上質な空間
デザイナーズオフィスを利用するメリット
デザイナーズオフィスを利用することで、具体的にどのような効果が見込まれるのでしょうか。ここでは、代表的な3つのメリットを解説します。
社員のモチベーションアップ
デザイナーズオフィスを利用するメリットの一つは、社員のモチベーションアップが期待できることです。
デザイナーによって色彩や照明、素材、植栽などが工夫されたオフィスは、社員が心地よく過ごせる空間を演出します。無機質で変化の少ないオフィスに比べて気分転換もしやすく、前向きな気持ちで業務に取り組みやすくなるでしょう。
また、毎日長い時間を過ごすオフィスの居心地がよければ、出社時の気分や仕事に対する満足感の向上も期待できます。こういった効果は、業務の生産性や事業成果にもつながる、重要なメリットです。
企業のブランディング
デザイナーズオフィスは、単におしゃれな内装にするだけではなく、企業のミッションや理念をコンセプトに据えてデザインすることで、来客に対して企業のブランディングを行うことも可能です。
オフィスを訪れるのは自社の従業員だけではありません。店舗や窓口が併設されているオフィスには毎日お客様が訪れるほか、一般的なオフィスでも取引先の担当者が来訪する機会は多くあります。こうした来客のタイミングで、企業のミッションや理念を反映したデザインのオフィスを見てもらうことは、自社の価値観を伝える非常に良い機会になります。
また、デザイナーズオフィスのように働きやすい環境が整えられていることは、社員を大切にする姿勢を社外に示す有効な手段にもなり得ます。こういった側面も含め、認知度の低いスタートアップ・ベンチャー企業にとっては、オフィスそのものが取引先からの信頼を得るための名刺代わりになるでしょう。
優秀な人材の採用につながる
売り手市場が続く採用市場では、求職者は条件のよりよい会社を選ぶ傾向にあります。その条件には、仕事内容や給与だけでなく、「働きやすさ」が含まれるケースも多く、なかには、給与よりも働き方や職場環境を重視する人も少なくありません。
デザイナーズオフィスは、そうした求職者に向けて働きやすい環境をアピールする材料になり得ます。特に、知名度や給与水準で大手企業と競いにくいスタートアップ・ベンチャー企業にとっては、オフィスの個性や環境の良さが、採用活動における重要な武器となるでしょう。
デザイナーズオフィスを取り入れるには
自社でデザイナーズオフィスを取り入れる場合、具体的にどのような方法があるのでしょうか。ここでは、代表的な2つの方法をご紹介します。
現在のオフィスをリノベーションする
最も多いパターンは、既存のオフィスの内外装を、デザイン性の高いものへとリノベーションする方法です。
殺風景なオフィスでも、壁紙の一部を張り替えたり、オフィス家具を入れ替えたりするだけで印象は一変し、デザイナーズオフィスに近い雰囲気を演出できます。
物件によっては大規模な工事ができないケースもありますが、内装をゼロから作る必要がなく、壁紙の張り替えや家具の入れ替えといった部分的な変更から全面的な改装まで、予算に合わせて工事の範囲を選べるのがリノベーションの強みです。また、移転を伴わずに手をつけられるため、限られた予算で段階的に環境を改善したいスタートアップ・ベンチャー企業にも取り組みやすい選択肢と言えるでしょう。
スケルトン物件を一からデザインしていく
自由度の高いデザインを追求するなら、スケルトン物件を契約し、一からデザインしていく方法がおすすめです。
スケルトン物件とは、建物の躯体がむき出しで、内装や設備が設けられていない状態で貸し出される物件のことです。店舗物件によく見られる形ですが、一部のオフィス物件でもスケルトンの状態で貸し出されているものがあります。デザインの自由度はもちろんのこと、コンクリート打ちっぱなしの壁や配管がむき出しの天井といった今風のデザインを採用したい場合は、スケルトン物件のほうが有利なケースもあるでしょう。
ただし、施工会社との綿密な打ち合わせや予算調整が必要になり、工期が長くなる点には注意が必要です。人員が限られ、担当者が本業と兼任で進めることの多いスタートアップ・ベンチャー企業にとっては、時間と工数の負担をどこまで許容できるかが判断のポイントになります。
デザイナーズオフィスを取り入れる際の注意点
リノベーションや、スケルトン物件の内装設計によってデザイナーズオフィスを取り入れる際には、事前に押さえておきたい注意点が3つあります。
退去時の原状回復費用を見込んでおく
まず前提として、退去時には入居時(内装工事前)の状態にオフィスを戻す「原状回復」が必要になることを覚えておきましょう。
たとえば、入居時にスケルトン物件だったのであれば、退去時には設置した設備をすべて撤去しなければなりません。壁材や床材を変えた場合も同様で、手を加えれば加えるほど、撤去・原状回復の費用は高額になります。
数年後の再移転や増床の可能性が高いスタートアップ・ベンチャー企業にとっては、こうした「出口のコスト」が大きな負担になる可能性もあるため、あらかじめ予算に含めて検討することが大切です。
工事内容が制限される物件もある
物件によっては、そもそもリノベーションの内容や範囲が制限されるケースもあります。
理想のオフィスデザインを描いていても、物件の契約上のルールにより実現できなければ、計画の練り直しを迫られかねません。
そのため、内装工事を検討する際は、事前に管理会社へ相談したうえで、デザインや追加する設備の内容を決める必要があるでしょう。
デザイン優先で実用性を損なわない
デザイナーズオフィスを設計するうえで最も重要なのが、実用性を損なわないようにすることです。
デザインを意識するあまり、効率的な動線が確保できていなかったり、以前より使いづらいレイアウトになってしまったりするケースも少なくありません。
デザインを検討する前に、配置するデスクの数やキャビネットの位置、ミーティングスペースの広さなど、業務に必要な機能や設備を整理したうえで、デザインの方向性を検討していくことが大切です。
費用や手間を抑えてデザイナーズオフィスを取り入れるならセットアップオフィスがおすすめ
リノベーションやスケルトン物件の内装設計では、本格的なデザイナーズオフィスを目指すほど費用が高額になりがちで、手間もかかります。そこでおすすめしたいのが、費用と手間を抑えてデザイン性の高いオフィスを利用できる「セットアップオフィス」です。
セットアップオフィスとは、内装や設備があらかじめ備え付けられた状態で貸し出されるオフィスを指します。照明やカーペットといった最低限の設備はもちろん、間仕切りや受付、会議室、さらには家具・什器まであらかじめ用意されているような物件もあり、そのままの状態でも十分オフィスとして利用できるのが特徴です。
デザイン性の高い物件も多いため、イメージにぴったりの物件を見つけられれば、デザイン・設計やオフィス家具の購入といった初期費用・工数を大幅に削減できます。また、大掛かりな工事に伴う管理会社・施工会社との打ち合わせも最小限で済み、不足する家具を用意し、インターネットや電話の回線工事を行えば、入居後すぐに業務を始められるのも大きなメリットです。
特に手元の資金を事業成長に投資し、担当者の工数も抑えたいスタートアップ・ベンチャー企業にとっては、費用と工数の両方を抑えつつ、デザイン性の高いオフィスを取り入れられる合理的な選択肢になり得るでしょう。
セットアップオフィスを探すなら『Officci』
本記事では、デザイナーズオフィスの概要、利用するメリット、取り入れる方法、注意点について解説しました。
デザイナーズオフィスは、社員のモチベーションアップや企業のブランディング、人材の採用につながる一方で、一から内装を作ろうとすると費用や工数がかさみ、負担が大きいことをご理解いただけたのではないでしょうか。
特に、限られた資金と人員で事業を進めるスタートアップ・ベンチャー企業にとって、デザイナーズオフィスを取り入れるための内装工事や原状回復にかかる費用、担当者の工数は大きな負担となり得ます。だからこそ、あらかじめ内装や設備が整ったセットアップオフィスのように、費用と手間を抑えつつ、デザイン性の高いオフィスを利用できる選択肢があることも知っておくことが大切です。
サンフロンティア不動産が運営する『Officci』では、デザイン性と移転の効率を両立するセットアップオフィスを豊富に取り扱っています。もし、自社に合ったオフィス環境づくりや物件探しでお困りごとがございましたら、ぜひ一度オフィス不動産のプロであるサンフロンティア不動産にご相談ください。豊富な経験と実績に基づく知見を生かし、貴社の理想のオフィス探しを強力にバックアップいたします。
記事監修者
菅野 勇人
宅地建物取引士
セットアップオフィスから一般的なオフィスまで、多種多様なオフィスビルの魅力や特徴を熟知したオフィス物件マニア。
スタートアップ企業の移転支援経験が多く、そこで得た知見を活かし、お客様の理想のオフィス探しを全力でサポートいたします。